最近では情報商材屋という存在とその害悪性が世間に知れ渡りつつあると感じます。その甲斐あって、情報商材屋の胡散臭ささが浮き彫りになり、騙されてしまった方々も被害者意識を持つようになっているように思います。現に、ある情報商材屋たちは行政処分を下され、ある情報商材屋たちは詐欺容疑で一斉逮捕に至っています。とても喜ばしいことではありますが、それでもまだまだ世間の情報商材屋に対する認知が足りていないと思っています。今も無数の情報商材屋が何食わぬ顔でSNSで醜態を晒し、増殖し、たかが小銭稼ぎのためだけに鼻息を荒げて悪行の限り尽くしています。
そんな情報商材屋の害悪は、実は単なる情報商材販売だけにとどまりません。この記事では情報商材屋がメインの情報商材販売と同等に拠り所としている”ある稼業”についてご紹介します。情報商材屋に対するヘイトを生み出すと同時に、少しでもその存在を周知できれば幸いです。
情報商材屋とは

情報商材屋とは、PDF、オンラインスクール、その他有料の無形商材をオンラインで販売しつつ、購入者を仲間に引き込み組織を拡大するマルチ集団のことです。SNSを主な活動場所(ほぼ全てのSNSに生息)としており、フォロワーの水増し・仲間同士でのやらせコメント・扇動的な発信などによるインプレッションファーミングでインフルエンサーのように振る舞うのが特徴です。絶対的な特徴として、情報商材を売っている・射倖心を煽る誇張または嘘の発信をしている・未経験者をターゲットにしている・その情報商材屋の周りで同様のことを始める人が増えている、などが挙げられます。
最近では、「誰でも稼げる」「AIを使うだけ」「スキル不要」といったあからさまな嘘情報を複数の仲間とアカウントで共謀して発信し、その情報を鵜呑みにする無知な層をターゲットにする動向が見られます。これらのインフルエンサー(笑)の嘘情報を信じてしまうと、高額な情報商材を購入させられ(借金させられる場合も)、微塵も稼げず、仲間に引き込まれ、同様の発信や情報商材販売に与することになってしまいます。
以下の記事では、情報商材屋の詳しい特徴について解説しています。

情報商材屋による「中抜き・ブローカー」行為がフリーランス・副業市場を崩壊させる

情報商材屋の多くはフリーランスを騙り、フリーランス・副業市場を狙っています。ただ、これらの情報商材屋は個人で活動することはほとんどなく、中抜き・ブローカーとして組織を率いて活動するケースがほとんどです。なぜなら、彼らも元々「誰でもできる!」を鵜呑みにした人たちであり、個人で稼ぐ能力がないためです。しかし、その残念な事実こそがフリーランス・副業市場を崩壊させる原因になるのです。
フリーランス・副業市場の相場が際限なく下がる
情報商材屋には個人で稼ぐ能力がありません。それゆえに、中抜き・ブローカーのポジションに立ったところで安請け合いでしか仕事を得ることができないのです。受ける仕事が安ければ外注費を抑えるしかありません。そこで彼らが外注先として狙うのがフリーランスを志す駆け出しの人たちです。経験がなく相場を知らない駆け出しの人たちであれば、極めて低い単価での依頼も可能になります。実際に、情報商材界隈の中でそういった趣旨の発信が見られた他、某クラウドソーシングプラットフォームには未経験者を狙った破格の依頼が散見されます。


このような手法は能力主義の海外ならば納品物の品質を指摘され一蹴されるでしょう。しかし、能力や品質よりも安さに惹かれる日本社会では意外とマッチしてしまうのかもしれません。いずれにしても、このような負のループが繰り返されれば、相場は際限なく低下し、経験のあるフリーランスが行き場を失い、市場の崩壊に繋がるのは明白です。
それだけに止まらず、情報商材の最大の特徴であるマルチ構造がさらに追い打ちをかけます。先述のようなフリーランス(搾取)を経験し、全く稼げずにただ疲弊した人たちは「発注側ならば!」と今度は自分が中抜き・ブローカー側に回ろうと安易に考えてしまうのです。
正確には情報商材屋たちにいとも簡単に唆されてしまう形になります。末端では稼げないことを理解した中で「発注者の方が稼げる!」「格安外注で稼げる!」などの魅力的な情報を目にすれば、やはり心移りしてしまう人もいるでしょう。情報商材コミュニティに属する人ならば尚更でしょう。
つまり、最終的には、情報商材屋に唆されるがままに流されてきた未経験同然の人がフリーランスを束ねるポジションや発注者の顔をし出すという地獄が待ち受けているのです。
もちろん、上記のような情報商材の販売や情報の拡散、それらを鵜呑みにしてしまったのであろうアカウントも実際に確認済みです。





このようなフリーランス・副業を盛大に勘違いした人が大量発生し、分不相応の肩書きを騙り、世間一般と180度ズレた価値観でSNSで持論(笑)を展開し、発注者の顔さえし出すというカオスな状況が出来上がれば、その市場はもはや末期と言わざるを得ないでしょう。
むしろ意図的に相場を下げている
駆け出しや初心者を狙って格安で外注するにもやはり限度があるのでしょう。あまりにも単価が安すぎればいくらサクラを導入しても誰も依頼を受けてくれなくなることが考えられます。しかし、それを防ぐために、周到にも情報商材屋たちは相場破壊を誘発するような嘘の発信も意図的に行なっているのです。
発信の内容はさまざまですが、例えば「これがフリーランスの相場!」などと根拠のない勝手な相場を拡散するケース(Webページでの拡散が多い)や「低単価でも受けるべき!」といった直接的な誘導、「クライアントを稼がせるのが大事!」「付加価値が大事!」などとフリーランスの負担増を誘発させるような発信も見られました。いずれも発信の趣旨は一貫してフリーランスを実質的に低単価に誘うものとなっており、一時期はそのような発信がSNSを中心に無数に散見されました。



また、これはライター経験者にしか分からないと思いますが、現実的にあり得ない生産性をアピールし、未経験者に低単価でも稼げると思わせるような発信も見受けられました。

中抜き・ブローカー情報商材屋の特徴
中抜き・ブローカー情報商材屋には、情報商材を売っていること以外に下記の特徴があります。
・聞いたこともない零細企業(ハリボテ)の代表・社長、または管理職の肩書きを騙っている。
・オンラインスクールなどのコミュニティを持っている、または属している。(中抜き・ブローカー行為はコミュニティ内での案件共有や外部への外注で行う。)
・「誰でも稼げる!」などの射倖心を煽る発信をし、未経験者を市場に誘導している。
・「自責が大事!」「クライアントを稼がせるのが大事!」「付加価値が大事!」などの謎の持論を展開し、フリーランスに負担を押し付けるような発信をしている。
・「相場はこれ!」「最初は低単価でやるべき!」などと勝手に相場を決めたり、やたら単価に言及したりしている。
日本のクラウドソーシングプラットフォームが崩壊しているのも情報商材屋のせい?

これまでに挙げた情報商材屋の悪行の数々を鑑みれば言うまでもないでしょう。クラウド⚪︎ークスなどに掲載されている仕事の募集文を見ても情報商材の内容に従って書いたのであろう同じ文章の羅列ばかりで、単価も欺瞞的なものばかりです。
「クラウドソーシングプラットフォームなんてそんなものだろう」と思う方もいるかもしれませんが、手を替え品を替え小銭を稼ごうとするのが情報商材屋です。そのプラットフォームに旨味がなくなれば、また別のプラットフォームを狙い汚染します。
実際に、海外のプラットフォームであるUpworkやFiverr、LinkedInなどを狙っている一派も見られます。





これらの情報商材屋もやはり無知な未経験者に向けて耳障りのいい嘘情報を拡散し、市場への参入と低単価な仕事への誘導をしています。(Upworkを覗いてみると、日本人クライアントによる安価での依頼が点々と見受けられます。)参入者が情報商材を買わされて稼げないのはもちろん、海外市場の相場に悪影響をもたらす他、低品質なパフォーマンスによって日本人全体の信頼を毀損する可能性もあり、かなり悪質と言えます。
まとめ

この記事を最後まで読んだ方はおそらく情報商材屋を認知できるようになってしまったことでしょう。SNSやWeb検索をすると、それらの場所がいかに情報商材屋に溢れ、情報が汚染されているのかが見えてくると思います。
物事には必ず原因があります。プラットフォームや市場が良からぬ方向に動いていくのにも理由があります。その全てが情報商材屋のせいとまでは言いませんが、明らかにミスリードを誘う発信を集団で意図的に行なっているとなると、少なくとも原因の大部分を担っているのは間違いありません。
情報商材屋が日課のように行なっているインプレッションファーミングや嘘情報の拡散は、実際にはあらゆるプラットフォームで規制されています。(最近では、Xでも同様の行為を行うとTLに表示されなくなる仕様になっています。)それはすでに世界中で確認されている悪徳手法であり、問題視されていることだからです。
ならばなぜ日本では情報商材屋が依然多く存在し鼻息荒く活動し続けられるのか、それこそがまだまだ多くの認知が足りていないからだと思っています。情報商材屋の悪行を抑制するためには、一人でも多くの人がその特徴を知り、悪意に気づき、積極的に排除していく姿勢を持つことが重要です。
日本のインターネットには”こんなマルチ集団が潜んでいる”ということだけでも、ひとまず知っていただければ幸いです。


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